2015年12月21日月曜日

ひだりのて

左の手。

母親が右手が不自由になった

旦那さんが右手を痛めた

ご飯を食べるのが辛そうで、みていて可哀想になる。
そう思うけど、理解してあげることはできない。
だって私の手は不自由ではないから。

‥‥‥


あ、

そうか。

私もその気持ちがわかればいいんだ。

ほんの少しでも、その人の気持ちに気づければ。

と、いうわけで

旦那さんが左手でご飯を食べる練習をしているので、
私も左を使って食事をしてみた。

感想は‥、

めちゃ難しい。
時間が倍かかる。
つかめなくていらいらする。

けど、それ以上に
身体に関わることを学んでいるせいか
面白い!なにこれ!?
という気づきの連続。

ヨガを練習しているとき、
左右交互に動かしていくことを意識しているので
左右差を感じながらも、対称になる動きを行う。

手、とておなじ。

私の場合右手が利き手だから
何の意識もなく
スムーズに動くけれど、
左になった途端、
意識を入れなければ、うまく動かせない。
でも、意識したら、動くではないか。

初めて日本を訪れた外国の方が
日本文化を理解しようと一生懸命お箸を使って食事をする場面、
みたいないじらしさを感じながら
左手で、丁寧に箸を持ち上げる。
持ち上げたら、お皿を体の正面に配置する。
顔でむかえにいかないように、
お椀をもちあげて
少しずつ
小さな口で、小さく持ち上げた米粒を食べる。
動作がゆっくり。
そしてせっかく口に運んだ食べ物を
落とすまいとものすごくしっかり噛む。
身体の向きも、やや左向きになるんだけど
いつもは右手だから、右に寄ってるのか?
なんて思ったり。
それを正面に戻して、背筋伸ばして食べる。

とてもたくさんの動作の観察ができて、身体はまだまだ可能性を秘めているなぁ
できないことって実はないのかもしれないなぁ
と、ふと思ったのでした。

ちょっとそれたけど、話はもどって。
そう、しばらく左手を使ってみて
右が不自由な気持ちを実感してみようとおもう。
ひとの痛みがわかりますように。







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