2016年4月9日土曜日

3泊4日弾丸聖地への旅 その②

スリーパーダ(アダムスピーク)
標高2238メートル

頂上の岩には、聖なる足跡があるといわれています。

仏教徒には仏陀の足跡
ヒンドゥー教徒にはシヴァの足跡
イスラム教にも、キリスト教にも
それぞれの、聖なる足跡が残されていると考えられていて、
宗派を超えてそれぞれの聖地を目指し、老若男女この山を祈るように登っているそう。
この山の頂上から、日の出を見るためにスリランカの人もツーリストも集まってくるわけです。

山岳信仰から、開山されているというのが日本の登山と重なります。

もっとも、
ここは聖地且つ、観光スポットでもあるので山を登る途中途中に、お土産物やお茶屋やさんが軒をつらね、夜中というのに
派手な音楽を鳴らして、ウエルカム感満載、笑













さてさて、肝心の登山はというと‥
ホテルでの数時間を経て、夜中1時に目覚ましで起きたものの
移動疲れで眠すぎて、
もうやめとこかーという怠け心を制して準備開始。
と、いってもごっつい登山靴がいる場所でもないので動きやすい服に着替えてオヤツをかばんにいれて出発。

観光なんで、ぼちぼち登ればええやんな〜
といいながら歩き出す。
仏陀やガネーシャがお迎えしてくれて
なかなかアトラクションのようで楽しい。


















(この門からが登りのはじまり)

こんなに暑いのに、頂上は寒いとのことでサンタクロースのような、もしくはP社のシンチハットもどきのフリースの帽子とか売っている。(写真撮るの忘れたのが惜しい苦笑)
カラーリング、これ同じやがな〜〜とひやかすのが楽しい。

しかし登りはじめて、数分。

うん?もしや
階段しか、ないのでは‥???
縦走路での菊水山の階段を思い出す‥
2000メートルということは、菊水の階段の4倍か?
そう思ったら急にしんどくなり笑。
ひたすら、階段。
延々と階段。
階段祭り笑。


普通に斜面登るより、単調で心が折れそうになります‥

途中からマントラでも唱えようと
ひたすら自分の好きな神様のマントラを心の中で歌いつづけてみました。

延々と、そして淡々と。

マントラに合わせて足を上げていくと
集中力がましてきたのか
なんか調子が出てくる。
呼吸と、マントラと、動きとが一致するとむしろ気持ちよくさえなってきて
快調に歩をすすめます。

杖をついたおばあちゃんでさえ、
そして片足が義足の人でさえ
休み休みしながらも
登っている。
もうすでに登って降りてきた人、いまから登る人
行き交う人々と挨拶をかわしながら
ひとつの聖地を目指して歩く、という行為を共有している。

やがてうっすらと頂上がみえはじめたのが午前4時半ごろ。

近くでみるとなかなかカッコいい山の形。
薄暗い道に、頂上までヘッドランプや屋台の灯りが続いていて、
空を見上げたら、星が近い。
空気も澄んでいて、
遥か下に町の明かりが見える。

ふと、思ったこと。

それは頂上を目指す、という行為そのものが
到着しようがしまいが
巡礼の旅であり、自分との対話であり
すべてを楽しめてお祈りできたら
それでええんやな、てこと

階段の途中で疲れきってる老人も
お母さんに抱っこされてる赤ちゃんも
テンション高いスリランカのお兄さん達も
むちむちマッスルな欧米の若者も
目的地に向かってすべてを受け入れてたのしんでいる

しんどいであろうに。

そしてそこに、自然の素晴らしい景色や、人との出会いが加わって
道程をさらに楽しくしてくれる。

そうこうしてると5時ごろ、
ようやく山頂に到着。
階段に座り込み日の出を待つ。

(頂上は、朝陽を待つ人で大賑わい。そしてさっぶい‥)

階段に座ってぼんやりしてると
もはや、日の出待ちはどうでもよくなり苦笑
そこに集まっている人々のエネルギーを楽しみました。

そして夜明けとともに、それぞれの神様の前で太鼓や、笛の鼓笛隊が演奏を開始します。
























毎朝、毎朝、これを行なっていると思うと感服してしまう。  

祈り、とはなんて美しいんだろう。

私達は単なるツーリストで、その日しかそこを訪れないけれど
もしかしたら、毎朝登山してはる人もいてるかもなぁ
摩耶山のシカバネ会さんのように笑


日の出と、神殿を拝み
あとはまた、ただひたすら下りの階段を耐え忍んでおりていきます。
























というか、下りのほうがシンドイ苦笑

このあと数日間は膝ガクガクなのでした。 
トレイルランナーでもこれ、辛いとおもうわ‥苦笑
いや、速い人なら階段すっ飛ばすかな。ぜひ試してほしい‥

とはいえ辛い下りもまた、お楽しみポイントが沢山。
休憩してキリテーを飲んだり、
膝が限界や〜〜〜
ていう絶妙なところで、アーユルヴェーダ1分間マッサージの店があったり
だいぶ痩せたかな?なんて話をしてたら道端に体重計置いてたり。
考えることは皆んな同じか!笑
つい、20ルピー払って計測してもらってしもたがな。
何せエイド(ではないけど苦笑)が充実の帰り道です
















スリランカに旅行する人がいたらこの山訪れてみてください。
さながら、アトラクションですから!苦笑




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